結婚しました

 友達の結婚式に行ってきたよ。親族以外の結婚式に行くのは初めてだったので朝からワクワク。でもスピーチ頼まれてたからドキドキもしてました。

 その友達とは大学に入ってすぐ仲良くなって、本当によく遊んだ。ウチのアパートの合鍵を渡してたから朝起きたら友達が部屋の隅っこで座ってることも多々あった。学校へは一緒に行き、一緒にサボって帰ってくる。そんな毎日だった。

 だけど俺は大学2年になると同時にサークルへ加入。どうしても学校にいる時間が増えてそいつと遊ぶ時間はドンドン減っていった。大学4年のときはほとんど遊ばなかったんじゃないかというくらいになった。

 大学を卒業して就職した半年後、結婚の話を聞かされて驚いた。早いっていうのもあるけど、自分の友達が結婚というのが理解できなかった。

 そして先日、結婚式当日。実感がわいた。アイツは結婚するんだ、と。そう思うと涙が出てきた。あの時出会って、毎日のように遊んで、沢山話した。それはとても遠い過去のように思えた。もうどうあっても取り返せない、かけがえの無い思い出。時間の経過と共に遊ぶことが減った事に少し後悔もあった。アイツに「あのときが楽しかったよ」、と言われる度にもっと遊べばよかったなと思った。そんな感情が一気に溢れてきて涙が止まらなかった。

 だけどそれ以上に嬉しかった。大学後半よく「ツマラナイ」と言っていたアイツがとっても幸せそうに笑っている。友達が幸せだということが、こんなにも自分の胸を打つものかとは知らなかった。もっと遊んだり、もっと沢山話もしたかった。だけど今アイツは凄く幸せそうで。それだけで、さっきの後悔などは吹き飛んで心の底から嬉しかった。本当に、本当に嬉しかった。

 これからアイツは奥さんと新しい人生を歩んでいくんだろう。もちろん楽しいばっかりじゃなく辛いことだってあるはずだ、だけどアイツはそれを選択した。奥さんを、いつか出来る自分の家族をこれから一生守っていくことを選択した。それはとっても立派でカッコいいことだと思う。

 いつも一緒に居たアイツと俺は今ではまったく違う人生を歩んでいる。だけど、方向は違ってもアイツに恥じない生き方をしたいと思う。俺がアイツをカッコいいと思うように、俺もアイツにカッコいいと思われるようになりたい。もっと、もっと頑張ろう。 そう思った結婚式でした。


ここのブログ見てると思う友へ。

 結婚おめでとう。スピーチ頼んでくれて嬉しかった。結婚してもいつまでも友達だ。また遊ぼうな。そして俺の人生、見守ってくれ!自分たちの好きなことで生きていく、そんな夢物語だけどかならず実現させてみせるよ。お前の分まで頑張ってやるさ!
 じゃあな、二人で幸せに。本当におめでとう。