注意)ネタバレ感想です!! 傷物語 - 西尾維新

傷物語 (講談社BOX)

傷物語 (講談社BOX)

この文章にはネタバレをすっごく含みますのでご注意されたし!!








満を持して登場した傷物語。関連作、化物語は西尾氏の作品のなかでもトップレベル!今日をこれほど待った日は無かったです!!!


戦場ヶ原が出てこないのはちょっと寂しいと思ってしまった冒頭
読み始めてすぐに気づいたんだけど、これって化物語の過去の話だから戦場ヶ原を始めとする様々な変人キャラクター達は登場しないんですよね。委員長は前作から予想されるとおり出たけど・・・。しかし化物語の魅力はキャラにあり!といっても過言ではないわけで、その辺は少し残念だなと思ってしまった!戦場ヶ原大好きです!!


そんなことはどうでも良くなるほどのヒート
化物語の一番の謎、そして本作品のメインとなる忍ちゃんとの出会い、そして忍野との出会いについて語られていくのは、1ページ1ページゾクゾクしました。忍野がすっげー強かったり、忍ちゃん、基、キスショットの可愛さ、美しさ、弱さ!!アララギ君のバトル。委員長のエロさ!!どれをとっても最高にワクワクどきどきさせられて、気づけば戦場ヶ原の事とか忘れてました!


バッドエンドというラスト
冒頭で、この話はバッドエンドですと言われていたけど、正直言ってなめてました。このシリーズの性質と西尾氏の作品の性格から言って、なんだかんだで明るく終わる・・・そう思っていた時期が僕にもありました。しかし、読み終わって、真っ暗な気持ちになるほどのバッドエンド。西尾氏の作品でここまで本格的にバッドエンドだったのは初じゃないでしょうか!?

ともあれ、なっちまったものはしょうがない、今回のエンドについての感想を書こう。


最悪です。
最悪な終わり方です。ある意味バッドエンドという終わり方に送る最高の賛辞ではあるのですが、いや、マジで悲しい終わりでした。いやいや、悲しいともちょっと違う。悲しんでも悲しんでもどうしようもない、本当に救われない結末でした。化物語の方で「罪」という言葉が出てたけど、マジでこれはアララギ君の弱さだと思う。キスショットは死にたくなかった、でも生きていてもツマラナカッタ、でもアララギくんと一緒なら生きてこうって、少しでもそう思えてたんだよ。って思う俺はキスショットが大好きです。オレなら迷わず一緒に生きていきます。もしくはキチンと消滅させてあげたいです。アララギ君は自分勝手すぎるよ。キスショットを消滅させることも、自分が吸血鬼になることも、どちらも選べないからと言って、彼女を生き地獄、いや、あの状態だと地獄すら感じない、そもそも生きている意味すらない状態にして、のうのうと人間生活を送るなんて最悪です!


とまぁアララギ君には不満たっぷりで書いていてもキリが無いです。キスショットは不憫すぎます。なにがバッドエンドだったってキスショットだけが結局のところ可哀想じゃないか!!!


そんなわけで、タイトルどおり「傷」ばかり残る、めちゃくちゃ最高の、最悪の物語でした。これで終わりでは寂しすぎますので化物語を再読します!!!



オレは委員長のパンツより金髪美少女の添い寝が嬉しかったですよ!と私信してみる。
2008-05-01 (Thu) 01:41(まなめはうす)