私を肯定してくれる本です。 − 私塾のすすめ  齋藤孝 梅田望夫 (著)

「WEB進化論」や「WEB時代をゆく」などで有名な梅田望夫氏と「声に出して読みたい日本語」の斎藤孝氏の対話をまとめた本。

お二人の視点の違いから生まれる考えを対話形式で読んでいくのはとても刺激的で、読者は幅の広い視点を体験できる素晴らしい本でした。そして、御両人の根底にあるものが同じだから、その両方のご意見を納得しながら読むことが出来ました。

梅田氏の著書を読んでいていつも思う事は「こんな大人がいてくれて嬉しい」という事です。こんなに熱意があって、発想が自由で、楽観的で、また達観的で、未来を真剣に考えている人が自分の親世代にもいるというのは嬉しいことです。例えば「直感を信じる」や「やらないことを決める」といった事は大抵の場合に非常識というレッテルを張られることに繋がります。僕のような年代の人たち(20代前半)でさえ、まだまだそんな価値観の人間が多いのです。だけども、梅田氏や斎藤氏のような力を持った人たちが、そいいったことを肯定しているのは、まるで自分自身が認められたような気がしてとても励みになります。

志向性の確認になり、さらに新しい発見もあり、励みにもなる。こんな書を届けてくださってありがとうございます。これでまた暫くは戦えそうです。