「個人サイトの名前を出すのってリスキーだと思う」 :かーずSPが「俺の妹」ブームについて語る!

 かーずSP、アキバblogなどの個人ニュースサイトの名前が作中に出たと話題になり、去年爆発的なヒットをした「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」について、その渦中であるかーずSPの管理人かーずさんが語られていた。

俺の妹についての感想:かーずSP

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」 かーずSP・アキバBlogが名指しで登場 - アキバBlog



「個人サイトの名前を出すのってリスキーだと思う」

 今回は好意的に受け止められたから良かったけど、負のイメージとして受け止められてネガティブキャンペーンになる可能性もあったとかーずさんは語ってます。更にネットをネタにするということについてこう語ります。

昔は2ちゃんねるが漫画のコマに登場しただけで叩かれていたんですよ。なんつー狭量なという感じですが、ネットを題材にするならそれくらいのリスクを覚悟しないと駄目なんです。

 桃井はるこさん主演の「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」もDVD発売当初は2chではかなりネガティブぬ受け止められていたらしいですし。そのときはひろゆき氏の一言で納まったらしいけど、確かにのまねこ問題しかり、ネットの話題を作品に取り入れるというのはかなり危険な事なのかも。


桐乃のリアルなオタクぶりを表現するための手段として絶妙

 しかし、実際に炎上とならなかった理由をかーずさんはこう語ります。

しかし『俺の妹』が実際にそうはならなかったのが、「ネットを使って話題作りしてやろう」ではなく、これもインタビューと被りますが桐乃のリアルなオタクぶりを表現するための手段として絶妙の台詞であった

 先述の「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」が最終的には受け入れられて、のまねこが問題になったのも似たようなことかなと思います。好意的に使われてる、とか、表現の手段として、とか、ちゃんと意味があってというか、作り手側がちゃんとその文化を知っていて、愛しているのが伝わってくるかどうかとか。上手くいえないけど、そんなところなのかなぁと思います。


ニュースサイトが取り上げなくても『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』は売れたでしょ(笑)

 ニュースサイトが話題になって売れた!と、そんな事ばかりが目に付く「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」ですが、実際に凄く面白いし、ニュースサイト関係なく売れたでしょう!と語るかーずさん。これは確かに。

 読んだ人なら分かると思いますが、実際に作品自体が凄く面白いんですよね。設定がしっかりしていて、作品の世界観もハッキリしていて読みやすいですし、キャラも立ってて、会話のテンポもいいし、小ネタも非常に楽しい。さらにキャラは可愛いし、京介のカッコよさにはとても好感が持てる。「こんな面白いラノベが売れないわけがない」でしょ

しかし、
ただニュースサイトの伝播力で、その時計を早く進めたのかな、という感触はあります。

 これも凄く納得。売れたのは作品自身の力だとは思いますが、その速度にはやっぱり何かしら媒体が必要で、今回はそれが個人ニュースサイトだったという事ですかね。アキバblogさんに掲載されてからの、口コミの伝播速度は半端なかったと当時を振り返って思い出されます。






 と、まぁまだまだ話題がつきること無い「俺の妹シリーズ」ですが、現在は2巻まで発売されてます。1巻が綺麗に終わって、2巻はどうなるんだ!って思っていましたが、1巻以上にといってもいいくらい面白かったです。3巻はどんな内容になるのか、そしてどのサイトさんが出てくるのか。色んな楽しみを期待して続きを待ちましょう。



俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈2〉 (電撃文庫)
俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈2〉 (電撃文庫)

関連リンク

>>俺の妹(2)発売記念インタビュー 前編後編


元記事
http://notf.sakura.ne.jp/2009/01/14/090114oreimo/

[>イラスト:かんざきひろ氏のブログ tabgraphics_blog
[>著物:伏見つかさ氏のブログ LUNAR LIGHT BLOG
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